以前は「むし歯になったら歯医者に行く」「歳をとれば歯を失うことは避けられない」と、一般的に考えられていました。しかし、近年では健康への意識が高まり「適切なケアを行えば、むし歯や歯周病を予防できる」という考えが広がっています。
お口の健康を守るには、歯磨きなど毎日のセルフケアと、歯科医院のクリーニングを組み合わせて行うことが効果的です。歯科医院は「治療するところ」ではなく「予防のために定期的に受診するところ」と意識を変えましょう。
当院は、倉敷市の妊婦歯科検診を行っています。市内在住の妊婦の方を対象にした、無料の歯科検診です。お手持ちの「妊婦歯科健康診査依頼票」をお持ちください。
妊娠中の女性は、つわりや食事の変化、ホルモンの変動などから、むし歯や歯周病にかかりやすいことをご存知でしょうか?特に妊娠中は歯周病に注意しましょう。歯周病の細菌が血液中に入ってしまうと、早産や低体重児の出産といった健康への悪影響があることが明らかになっています。
入れ歯やインプラントは、失った歯の代わりとなりますが、天然歯に勝るものではありません。おいしい食事を楽しんだり、思いきり笑ったりできるのは、すこやかな歯があるからこそ。
充実した毎日を送るためにも、年齢に関わらず、予防・クリーニングに積極的に取り組みましょう。
むし歯や歯周病予防のメリットは次の通りです。
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むし歯や歯周病を
早期発見して治療定期的な歯科検診により、早く治療を始めることができると、治療期間や治療費用も少なくすむこと、自分の歯を健康な状態で残せることなどがメリットです。
むし歯は、初期段階では痛みを感じることはほとんどありません。痛みを感じるようになると、かなり進行していることが多く、治療に時間がかかります。
治療を行っても、健康な歯よりももろくなってしまうため、むし歯の再発に注意する必要があります。
また、歯周病においても、初めのうちは自覚症状がほとんどありません。気づいたときには歯がグラつくなど不安定になり、抜けてしまうリスクもあります。
少しでも多く自分の歯を残したいと願う方にとって、むし歯や歯周病予防はメリットがあることといえます。 -
血糖値の改善が期待できる
近年、歯周病治療が血糖コントロールの改善につながることがわかっています。歯周病の原因となる細菌が、出血や膿が出ている歯周ポケットから体内に入り込むと、血糖を効果的に下げるインスリンの働きを妨げ、糖尿病の発症や進行を促進するのです。
実際に、歯周病治療によって歯肉の炎症が抑制され、インスリン抵抗性が改善すると、血糖コントロールがよくなるという成果が報告されています。
また、歯周病は生活習慣病や認知症にも影響を与えることも明らかになっています。じつは、歯周病予防には、身体全体の健康も守るというメリットもあります。
そのため、当院と一緒にむし歯・歯周病の予防や治療に取り組んでいきましょう。